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予算50万円で組むローカルLLM母艦PC構成 2026年版:RTX 5090 32GB / Strix Halo 128GB / 中古 RTX 3090 ×2 を「動かせる最大パラメータ数」で比較

予算50万円で組むローカルLLM機を、RTX 5090単機 / Ryzen AI MAX+ 395 Strix Halo 128GB / 中古RTX 3090 ×2 48GB の3案で比較します。動かせる最大モデル・tok/sec・消費電力・拡張性で選ぶ判断軸を、2026年6月時点の実勢価格に基づいて整理しました。

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予算50万円で組むローカルLLM母艦PC 2026:RTX 5090単機 / Strix Halo 128GB / 中古RTX 3090×2 を3方式で比較

結論:予算50万円(PC本体のみ・税込・モニタ別)でローカルLLM機を組むなら、現状の3案は「RTX 5090 32GB 単機構成(最速・拡張余地あり)」「Ryzen AI MAX+ 395 Strix Halo 128GB(最大モデル容量・低消費電力)」「中古 RTX 3090 24GB ×2 構成(70B Q4 を余裕で回す・コスパ最強)」。動かせる最大モデルは順に 70B Q3〜Q4境界 / 120B Q4 / 70B Q4_K_M 余裕、消費電力は 575W / 120W / 700W と大きく異なります。「単機完結・将来 2枚化」なら RTX 5090、「電気代と静音重視・MoE中心」なら Strix Halo、「コスパで 70B を実用速度」なら中古 3090 ×2。50万円という分かりやすい予算枠での3案横並び比較を、2026年6月時点の実勢価格で整理しました。

「ローカルLLM 用 PC を50万円で組みたい」という相談が、2026年に入ってから急増しています。20万円構成では Phi-4 14B 級までしか動かず、70B モデルは VRAM が完全に足りない。一方で100万円以上の Mac Studio や RTX PRO 6000 Blackwell は完全に趣味の領域。**50万円は「70B モデルを実用速度で動かす最低ライン」**で、ここに3つの明確な選択肢が並ぶ予算帯です。本記事では、Claude Code 用途・コード生成・RAG・実験用に「70B 級モデルを自宅で常用したい」人を対象に、3案を「動かせる最大モデル」「tok/sec」「消費電力」「拡張性」で横並びに比較します。20万円構成からの続編なので、エントリー構成は「予算20万円で組む個人開発者のPC構成 2026年版」と「ローカルLLMを動かすPCの最低スペック 2026年版」を先に読んでおくと、本記事の50万円帯の位置付けが明確になります。

3つの選択肢を一覧で

50万円という予算で組める LLM 母艦構成は、2026年6月時点で実質3パターンに収束します。

構成主役パーツ合計目安最大モデル容量推論時消費電力拡張性
A: RTX 5090 単機GeForce RTX 5090 32GB約¥50万32GB VRAM575W◎(将来2枚化可)
B: Strix Halo 128GBRyzen AI MAX+ 395 / 128GB Unified約¥40万96GB(GPU 割当)120W△(拡張不可)
C: 中古 RTX 3090 ×2中古 RTX 3090 24GB ×2約¥50万48GB VRAM700W○(1枚追加で72GB化可)

それぞれが「動かせる最大モデル」「電気代」「拡張性」で性格が違うため、用途を1つに絞れない場合は判断が止まりがちです。順に内訳を見ていきます。なお、本記事の価格は2026年6月時点の実勢で、DDR5・GDDR7 高騰の影響で2024年までの感覚は通用しなくなっています(同じ予算でも入るものが減っています)。

構成A:RTX 5090 32GB 単機構成

「単機の最速・将来2枚化できる余地を残す」のが RTX 5090 構成の魅力です。2026年6月時点で RTX 5090 32GB の最安実勢は約¥40万(398,000円)まで下落し、50万円構成に収まる現実的なラインに入りました。

パーツ構成(2026年6月時点・税込実勢価格)

パーツ製品例価格
CPUAMD Ryzen 9 9900X(12C/24T、Zen5、120W)約 ¥65,000
GPUGeForce RTX 5090 32GB GDDR7(FE / AIB)約 ¥400,000
メモリDDR5-6000 64GB(32GB×2、CL30)約 ¥38,000
ストレージNVMe Gen4 2TB(Crucial T700 / WD Black SN850X 等)約 ¥20,000
マザーボードX670E ATX(M.2 ×3、PCIe 5.0 x16)約 ¥35,000
電源1000W 80PLUS Gold ATX 3.1(12V-2x6 対応)約 ¥22,000
ケースフルタワー(RTX 5090 36cm 対応、エアフロー優先)約 ¥15,000
CPU クーラー360mm 簡易水冷約 ¥18,000
合計(OS除く)約 ¥613,000

50万円ジャストには収まらず、OS を除いて約61万円。RTX 5090 を最安レンジで掴むことが前提で、メモリを 64GB→32GB に落とせば50万円台前半に収まります。ただし 70B モデル + KV キャッシュ + OS常駐分を考えるとメモリ32GBは窮屈なので、64GBが推奨ライン。OSをすでに保有しているか Linux 運用なら、50万円後半で収まります。

この構成の強み

  • 単機完結:GPU 1枚で全てが完結し、組立・配線・トラブルシュートが楽
  • 最速の単機性能:RTX 5090 32GB GDDR7(メモリ帯域1,792GB/s)は、ローカルLLM 推論で現状最速の単機。Llama 3.3 70B Q4_K_M で18〜22 tok/sec
  • 将来2枚化可:ATX 3.1 1000W 電源・大型ケースを最初に選んでおけば、もう1枚 RTX 5090 を追加して 64GB VRAM 構成に拡張できる。「Dual RTX 5090 マルチGPU ローカルLLM ベンチマーク 2026年版」で詳細を扱っています
  • ゲーミング兼用可:4K ゲーム性能でも現状トップ。LLM 専用機にしなくていいので私物 PC との兼用が成立

この構成の弱み

  • VRAM 32GB は 70B Q3〜Q4 境界:Llama 3.3 70B は Q4_K_M で約42GB、Q4_K_S で約38GB、Q3_K_M で約32GB。32GB だと Q4_K_M はあふれて Q3 級まで落とす必要があり、品質低下が出ます。70B を Q4_K_M で快適に回したいなら2枚化が前提
  • 消費電力575W:RTX 5090 単体で 575W、24時間常時稼働すると電気代は月¥3,500〜¥4,000(27円/kWh換算)
  • 120B 級は乗らない:単機 32GB では Llama 4 Scout 109B(Q4 で約60GB)すら乗らない

構成B:Ryzen AI MAX+ 395 Strix Halo 128GB

「最大モデル容量で勝負・消費電力を抑える」のが Strix Halo 構成の魅力です。Ryzen AI MAX+ 395 は CPU と GPU を統合した APU で、128GB Unified Memory のうち最大96GBを GPU 用に割り当てられます。

パーツ構成(2026年6月時点・税込実勢価格)

パーツ製品例価格
ベアボーン(ミニPC)GMKtec EVO-X2 128GB / 2TB約 ¥330,000
追加 NVMe Gen4 4TBデータ用約 ¥40,000
外付け Thunderbolt 4 SSDモデルキャッシュ用約 ¥30,000
UPS 1500VA停電保護約 ¥30,000
合計(OS込み)約 ¥430,000

ミニPC ベース構成のため、ケース・電源・マザーボード・OS が全部含まれます。残予算で外付けストレージや UPS を充実させても50万円に収まるのが Strix Halo の強み。GMKtec EVO-X2 128GB/2TB は2026年6月時点で約 $2,199(¥33万)。自作派は Minisforum BD395i MAX ITX マザーボードを待つ手もありますが、ITX 用 SFX 電源・ケースを揃えると逆に高くつくケースが多く、ミニPC ベアボーンが現状の最適解です。組み方比較は「Strix Halo 自作ITX vs Mini PC BD395i ローカルLLM 用にどちらを選ぶか 2026年版」、ミニPC モデル比較は「Strix Halo 128GB ミニPC 比較 2026年版」を参照してください。

この構成の強み

  • 最大モデルサイズ:96GB GPU 割当で Llama 3.3 70B Q5_K_M(約50GB)が余裕、Llama 4 Scout 109B Q4(約60GB)も乗る、Mixtral 8x22B(141B、Q4で約85GB)まで動く
  • 超低消費電力:推論時120W、24h 稼働でも電気代月¥2,000弱。サーバ用途で最適
  • 静音・小型:体積3〜4L のミニPC、ファン音はほぼ気にならない
  • 完成品ベース:組立不要、初期不良時はメーカー保証で交換できる

この構成の弱み

  • tok/sec は低い:メモリ帯域256GB/s は RTX 5090(1,792GB/s)の1/7。Llama 3.3 70B Q4_K_M で6〜9 tok/sec と、人間の読解速度ぎりぎり
  • 拡張不可:ミニPC ベアボーンなので、後から GPU を追加できない。3年使い切り前提
  • MoE モデル相性が良い:Llama 4 Scout・DeepSeek R1 distill 系の MoE は実効アクティブパラメータが少ないため tok/sec が伸びやすい。Dense 70B より MoE 100B 級のほうが Strix Halo では快適

構成C:中古 RTX 3090 24GB ×2 構成

「コストパフォーマンスで 70B Q4 を実用速度」が中古 3090 構成の魅力です。中古 RTX 3090 24GB は2026年6月時点で1枚 ¥10〜13万、2枚で48GB VRAM 構成が組めます。

パーツ構成(2026年6月時点・税込実勢価格)

パーツ製品例価格
CPUAMD Ryzen 9 7900(12C/24T、Zen4、65W)約 ¥45,000
GPU 1中古 GeForce RTX 3090 24GB(GIGABYTE / MSI / ASUS)約 ¥110,000
GPU 2中古 GeForce RTX 3090 24GB(同モデル推奨)約 ¥110,000
メモリDDR5-5600 64GB(32GB×2)約 ¥36,000
ストレージNVMe Gen4 2TB約 ¥20,000
マザーボードX670E ATX(PCIe x16 + x8 物理スロット)約 ¥38,000
電源1200W 80PLUS Platinum ATX 3.1約 ¥32,000
ケースフルタワー(GPU 2枚 + エアフロー)約 ¥18,000
CPU クーラー360mm 簡易水冷約 ¥18,000
ライザーケーブル30cm PCIe 4.0 x16(GPU 縦置き or 段組)約 ¥8,000
合計(OS除く)約 ¥435,000

OS を除いて約44万円、Windows 11 込みで約46万円。50万円ジャストに収まる唯一の70B Q4_K_M 余裕構成です。中古 RTX 3090 の在庫はヤフオク・メルカリ・じゃんぱら・PCワンズ等で安定流通しており、保証なし販売が中心。1枚はドナーカード(故障時の予備)として使う心構えで2枚一気に買うのが安全です。中古GPU で組む詳細は「中古GPUで安く組むローカルLLM PC 2026年版」も参照してください。

この構成の強み

  • 48GB VRAM:Llama 3.3 70B Q4_K_M(42GB)が余裕、Q5_K_M(48GB)もギリギリ収まる。70B を実用速度で常用したい人の現実解
  • 70B Q4 で 15〜18 tok/sec:RTX 3090 24GB の936GB/s 帯域は今でも強く、2枚並列で 70B が快適に動く
  • コスパ:50万円で48GB VRAM を確保できるのは中古 3090 だけ。新品 RTX 5090 単機(32GB)より大きいモデルが乗る
  • 3枚目を追加して72GB化可:将来 1枚追加すれば 72GB VRAM、Llama 4 Scout 109B Q4 が乗る

この構成の弱み

  • 消費電力700W:GPU 2枚で 700W、システム全体で 900W 級。24h 稼働で電気代月¥5,500〜¥6,000
  • 大型・騒音:フルタワー必須、GPU 2枚分のファン騒音は無視できない(書斎より別部屋運用が現実的)
  • 個体差リスク:中古ゆえに動作保証なし。初期不良交換は基本不可、購入直後の検証が必須
  • NVLink なし:3090 は NVLink 非対応世代(民生用)。VRAM プーリングはモデル並列で対応するが、設定の手間がある

3案を「動かせるモデル」と tok/sec で横並び

実際に動かせる主要モデルと tok/sec を一覧化します。tok/sec は短コンテキスト(2K以下)での目安です。

モデル / 量子化RTX 5090 32GB 単機Strix Halo 128GB中古 RTX 3090 ×2(48GB)
Llama 3.3 70B Q3_K_M約25〜28 tok/s約8〜10 tok/s約18〜22 tok/s
Llama 3.3 70B Q4_K_M✕(VRAM 不足、Q3まで)約6〜9 tok/s約15〜18 tok/s
Llama 4 Scout 109B Q4 (MoE)✕(VRAM 不足)約12〜18 tok/s✕(VRAM 不足)
Mixtral 8x22B Q4 (141B MoE)約8〜12 tok/s
Qwen 3 32B Q4_K_M約45〜55 tok/s約18〜22 tok/s約30〜35 tok/s
Phi-4 14B Q4_K_M約80〜100 tok/s約30〜40 tok/s約60〜70 tok/s

「70B モデルを Q4_K_M で常用する」という1点で見ると、中古 3090 ×2 構成だけが「乗る + 速い」を両立します。RTX 5090 単機は VRAM 不足で Q3 まで落とす必要があり、Strix Halo は乗るが速度が出ません。逆に120B 級 MoE まで視野に入れると Strix Halo が唯一の選択肢です。

70B の細かいベンチは「Llama 3.3 70B GPU 別ベンチマーク 2026年版」、量子化方式の解説は「ローカルLLM 量子化フォーマット完全ガイド 2026年版」を参照してください。

消費電力と電気代の比較

24時間常時稼働させた場合の月間電気代(27円/kWh換算)も判断軸になります。

構成推論時消費電力アイドル消費電力月間電気代(24h稼働)
RTX 5090 単機(575W GPU)約650W(システム全体)約120W約¥4,200〜¥4,500
Strix Halo 128GB約150W(システム全体)約25W約¥1,500〜¥1,800
中古 RTX 3090 ×2(700W GPU)約850W(システム全体)約180W約¥5,500〜¥6,000

24時間サーバ稼働なら Strix Halo の電気代優位は年間¥40,000〜¥50,000差になり、3年使えば本体価格差を取り戻せる計算です。一方で日中だけ ON にする使い方なら、月¥4,000台の差は許容範囲。電力効率重視は「ローカルLLM の電力効率 tok/W ベンチマーク 2026年版」で詳しく扱っています。

拡張性と「3年後の選択肢」

50万円は決して安くないので、3年使い切る前提で拡張性も見ておきます。

  • RTX 5090 単機:3年後に RTX 5090 をもう1枚追加(中古¥25万想定)→ 64GB VRAM で 70B Q5_K_M 余裕、Llama 4 Scout 109B Q4 も乗る。電源と大型ケースを最初から確保しておけばスムーズ
  • Strix Halo 128GB:拡張不可、3年使い切って次世代へ買い替え。Strix Halo 2(仮称)が DDR6 256GB 化したらリプレース候補
  • 中古 RTX 3090 ×2:3枚目を追加可、72GB VRAM 構成へ。電源は1500W へ更新が必要(GPU 3枚で1050W、システム全体1300W級)

「将来の拡張余地」という観点では RTX 5090 単機が一番柔軟です。Strix Halo は完成品の便利さと引き換えに拡張性をゼロに割り切る設計、中古 3090 ×2 はライザーケーブルやファン構成の検討が必要だが72GB まで伸ばせる中間ポジションです。

結論:用途で割り切る3つの正解

50万円構成に「絶対的な正解」はありません。動かしたい主役モデルと運用スタイルで決まります。

  • 70B を実用速度で常用したい・コスパ重視中古 RTX 3090 ×2 構成。48GB VRAM で 70B Q4_K_M 余裕、5万円台の電気代を許容できるなら最強
  • 単機の最速・将来2枚化を視野・ゲーミング兼用RTX 5090 単機。70B は Q3 まで妥協する必要があるが、応答速度は3案中トップ。3年後に2枚化で70B Q5_K_M 化可
  • 120B 級 MoE まで動かしたい・電気代と静音重視Strix Halo 128GB。96GB GPU 割当で他の2案では乗らないモデルが動く。tok/sec は遅いが、サーバ用途や MoE 中心ならハマる

私の一言まとめは、「70B 常用なら中古3090 ×2、ゲーミング兼用なら RTX 5090、MoE中心なら Strix Halo」。50万円は「70B モデルを実用速度で1台に押し込む最低ライン」で、ここを下回ると Phi-4 14B〜32B クラスまでに用途が限定されます。逆に上のラインは100万円のMac Studio M3 Ultra か RTX PRO 6000 Blackwell 96GB で、価格が2倍に跳ねます。

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各構成の主役パーツへの代表リンクのみ掲載します。


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よくある質問

予算50万円でローカルLLMを動かすなら、どの構成が一番おすすめですか
「単機の最速」を求めるなら RTX 5090 32GB 構成、「最大モデルサイズ」を取るなら Strix Halo 128GB、「コストパフォーマンスで70Bを動かす」なら中古 RTX 3090 ×2 構成です。それぞれ動かせる最大モデルが Llama 3.3 70B Q3〜Q4境界 / 120B Q4 / 70B Q4_K_M余裕、と分かれ、消費電力も120W〜700Wで大きく異なります。
50万円構成で 70B モデルは何 tok/sec で動きますか
Llama 3.3 70B Q4_K_M を共通指標にすると、RTX 5090 単機で18〜22 tok/sec、Strix Halo 128GB で6〜9 tok/sec、中古 RTX 3090 ×2 で15〜18 tok/sec が目安です。Strix Halo は遅いですがメモリ容量で 120B 級まで動く拡張性があります。
中古 RTX 3090 ×2 構成は2026年でも現実的ですか
現実的です。1枚 ¥10〜13万、2枚で ¥20〜26万。残り予算で電源1000W・ATX 3.1・大型ケースを揃えれば50万円に収まります。難点は700Wの実消費電力と中古ゆえの個体差リスクで、保証なし販売が中心。長期運用ならドナーカード前提で2枚買う心構えが必要です。