ゲーミング 比較 更新 2026年8月27日

HDMI 2.1 / DisplayPort 2.1 / USB-C DP Alt Mode の違い 2026年版:4K 240Hz・8K 60Hz を出すために必要な出力規格と帯域

DisplayPort 2.1b(UHBR 20 アクティブケーブル対応)と HDMI 2.1b・HDMI 2.2(96 Gbps)の違いを帯域と対応解像度で整理。RTX 50 系・Radeon RX 9000 系の出力ポート、4K 240Hz / 8K 60Hz 出力に必要な規格まで 2026 年版で解説します。

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HDMI 2.1 / DisplayPort 2.1 / USB-C DP Alt Mode 出力規格の違い 2026:4K 240Hz・8K 60Hz を出すために必要な帯域と GPU ポート

結論:4K 240Hz 10-bit HDR をノンDSC で出すなら DisplayPort 2.1 UHBR 20(80 Gbps)が必要。これに対応するのは現時点で RTX 50 系のみ。Radeon RX 9000 系は UHBR 13.5(54 Gbps)止まり。DSC 併用が前提です。8K 60Hz ノンDSC も DP 2.1 UHBR 20 が境界線。HDMI 2.1(48 Gbps)でも DSC を使えば 4K 240Hz / 8K 60Hz は出せます。ノンDSC では届きません。USB-C 1本接続は Thunderbolt 5 + 認証ケーブルでようやく DP 2.1 UHBR 20 相当が出ます。

「モニタを 4K 240Hz で接続したい」「8K で映画を観たい」「USB-C 1本で接続したい」のいずれも、対応する物理規格と帯域が揃って初めて成立します。GPU 側 / モニタ側 / ケーブル側のどれか1つでも下位規格だと、自動で下位にダウングレードされます。性能が出ません。

本記事では 2026年6月時点の主要な出力規格 4つを、帯域・対応解像度・GPU 別実装の3軸で並べます。

規格別の帯域早見表

規格最大帯域圧縮(DSC)なし対応DSC 併用時主な採用 GPU/PC
HDMI 2.018 Gbps4K 60Hz / 1440p 144Hz─(DSC 非対応)古い GPU・古いTV
HDMI 2.1(FRL)48 Gbps4K 120Hz / 8K 30Hz4K 240Hz / 8K 60HzRTX 30/40/50 系・RX 7000/9000 系・PS5・Xbox Series X
HDMI 2.2(Ultra96)96 Gbps4K 240Hz / 8K 60Hz12K 120Hz / 16K 60Hz2026〜2027 対応 GPU/TV 順次登場
DisplayPort 1.4a25.92 Gbps(HBR3)4K 120Hz / 1440p 240Hz4K 240Hz / 8K 60HzRTX 30/40 系・RX 6000 系
DisplayPort 2.1 UHBR 1040 Gbps4K 144Hz / 1440p 240Hz8K 60HzIntel Arc Alchemist 一部
DisplayPort 2.1 UHBR 13.554 Gbps4K 240Hz / 1440p 360Hz4K 480Hz / 8K 120HzRX 7000/9000 系・Intel Arc B580(3 ポート中 1 ポートのみ UHBR 13.5、残り 2 ポートは UHBR 10)
DisplayPort 2.1b UHBR 2080 Gbps4K 240Hz 10-bit / 8K 60Hz4K 480Hz / 8K 165Hz / 1440p 500HzRTX 50 系のみ
USB-C DP Alt Mode(DP 1.4)25.92 GbpsDP 1.4a 相当DP 1.4a 相当USB4 第1世代・通常の USB-C
USB-C DP Alt Mode(DP 2.1 UHBR 20)80 GbpsDP 2.1 UHBR 20 相当DP 2.1 UHBR 20 相当Thunderbolt 5 / USB4 v2

「ノンDSC 対応」は信号を圧縮なしで通せる上限、「DSC 併用時」は VESA 標準の Display Stream Compression(視覚的にロスレスとされる 3:1 圧縮)を使った場合の上限です。プロ用途(医療画像・カラーグレーディング)以外。DSC を使ってもほぼ問題ありません。

原信号を通したい人は DSC なしの上限を基準に選びます。

HDMI 2.1 の使いどころと限界

HDMI 2.1 は 2017年に仕様策定。2020年頃から普及した規格です。48 Gbps(FRL:Fixed Rate Link)の帯域を持ちます。4K 120Hz / 8K 60Hz(DSC 必須) が代表的な使いどころ。PS5 / Xbox Series X / 4K 高リフレッシュ TV の標準コネクタです。

HDMI 2.1 で出せる解像度・リフレッシュレートの組み合わせ

解像度リフレッシュレート色深度DSC帯域出る?
4K(3840×2160)60Hz8-bit RGBなし約 11 Gbps
4K120Hz10-bit HDRなし約 32 Gbps
4K144Hz10-bit HDRなし約 39 Gbps
4K240Hz10-bit HDRありDSC 3:1 で 32 Gbps◎(圧縮あり)
8K(7680×4320)60Hz10-bit HDRありDSC 3:1 で 43 Gbps◎(圧縮あり)
8K120Hz10-bit HDRありDSC 3:1 で 87 Gbps✕(48 Gbps 上限超え)

HDMI 2.1 の付随機能

  • VRR(Variable Refresh Rate):可変リフレッシュレート。NVIDIA G-Sync Compatible / AMD FreeSync の HDMI 版として動作
  • ALLM(Auto Low Latency Mode):ゲーム機接続時にTV側を自動的に低遅延モードへ
  • QFT(Quick Frame Transport):フレーム転送遅延を減らす
  • eARC(enhanced Audio Return Channel):DolbyAtmos / DTS:X の非圧縮伝送

ゲーム機(PS5 / Xbox)と接続する大型 TV。HDMI 2.1 が事実上の標準です。これらの付随機能まで含めると DisplayPort では代替が利きません。

ケーブル要件

HDMI 2.1 の 48 Gbps をフルで通すには Ultra High Speed HDMI ケーブル(HDMI Forum 認証)が必須です。2〜3m 程度なら銅線パッシブケーブルで足ります。

5m 以上は光ファイバーアクティブケーブルが必要になります。

HDMI 2.2(Ultra96):2025年6月仕様策定、2026〜2027 普及期

HDMI Forum は 2025年6月25日に HDMI 2.2 仕様を正式リリースしました。

最大帯域は 96 Gbps(HDMI 2.1 の倍)。新しい Ultra96 HDMI ケーブルが必須です。CES 2026 で対応ケーブル各社が出展。対応 GPU と TV は 2026年後半〜2027年にかけて順次登場する見込みです。

HDMI 2.2 で新たに出る組み合わせ

  • 4K 240Hz / 4:4:4 / 10-bit / 12-bit(ノンDSC)
  • 8K 60Hz / 4:4:4 / 10-bit(ノンDSC)
  • 12K 120Hz(業務用ディスプレイ向け)
  • 16K 60Hz(VR / 大型映像装置向け)

加えて Latency Indication Protocol(LIP)が追加。AV レシーバやサウンドバーを多段で挟んでも音声と映像の同期が取りやすくなります。2026年6月時点では「対応 GPU が出揃うまでは HDMI 2.1 が現役」という状況です。RTX 60 系 / Radeon RX 10000 系 / Intel 次世代 Arc のいずれかが HDMI 2.2 を最初に載せる候補です。現行 RTX 50 系 / RX 9000 系は HDMI 2.1b 止まりです。

DisplayPort 2.1 の UHBR グレード

DisplayPort 2.1 は VESA が策定した PC モニタ向けの最新規格です。UHBR 10 / 13.5 / 20 という 3 つのグレードがあり、それぞれの帯域と用途が違います。

UHBR 10(40 Gbps)

1レーン 10 Gbps × 4レーン。Intel Arc Alchemist の初期世代などが対応。4K 144Hz 10-bit までならノンDSC で対応できます。4K 240Hz には届きません。2026年時点では下位グレード扱いです。

UHBR 13.5(54 Gbps)

1レーン 13.5 Gbps × 4レーン。4K 240Hz 10-bit HDR がノンDSC で出せるのがこのグレード。Radeon RX 7000 / 9000 系がこの帯域を全ポートで持ちます。Intel Arc B580 は 3 ポート中 1 ポートのみ UHBR 13.5(残り 2 ポートは UHBR 10 止まり)なので、4K 240Hz を出したいディスプレイは UHBR 13.5 ポート側に繋ぐ必要があります。8K 60Hz をノンDSC で通すには足りません。8K 用途は DSC 併用前提です。

UHBR 20(80 Gbps)

1レーン 20 Gbps × 4レーン。合計 80 Gbps。4K 240Hz 10-bit HDR・8K 60Hz・1440p 500Hz がすべてノンDSC で出せる最上位グレード。2026年6月時点で対応する民生 GPU は RTX 50 系(5090 / 5080 / 5070 Ti / 5070) のみです。Radeon RX 9000 系は UHBR 20 非対応(UHBR 13.5 止まり)、Intel Arc B580(Battlemage)も UHBR 13.5 が最大です。

DisplayPort 2.1b(UHBR 20 アクティブケーブル対応)

VESA が 2025年1月(CES 2025)に NVIDIA と共同で発表した拡張仕様。仕様書は 2025年春にリリース。UHBR 20(80 Gbps)を アクティブケーブル(DP80LL)で 3m まで延長可能にしました。従来の DP80 認証パッシブケーブルは 1m 上限(一部 1.2m)と短く、デスク配線で困る場面が多かったのです。DP 2.1b アクティブケーブルで実用性が大幅に改善します。RTX 50 系(DP 2.1b 対応)は最初からこのアクティブケーブルでフル性能を引き出せる設計です。

DisplayPort 2.1 で出せる解像度・リフレッシュレートの組み合わせ(UHBR 20 ベース)

解像度リフレッシュレート色深度DSC出る?
1440p(2560×1440)500Hz10-bit HDRなし
4K240Hz10-bit HDRなし
4K480Hz10-bit HDRあり
5K(5120×2880)144Hz10-bit HDRなし
8K60Hz10-bit HDRなし
8K165Hz10-bit HDRあり

8K 165Hz(DSC 併用)はゲーミング用途でなく主にプロ業務用の数値です。

これだけのヘッドルームがあるのが UHBR 20 の強みです。

USB-C DP Alt Mode:1本接続の現実

USB-C は物理コネクタの規格です。その中を流せる信号は USB データ・電力供給(PD)・DisplayPort 信号(DP Alt Mode)・Thunderbolt など複数あります。モニタ接続では DisplayPort 信号を USB-C 経由で流す DP Alt Mode が中心になります。

DP Alt Mode のグレード

USB-C 規格DP 信号帯域出る上限
USB 3.2 Gen 2 + DP 1.4 Alt ModeDP 1.4a25.92 Gbps4K 144Hz / 1440p 240Hz
USB4 v1(初期)DP 1.4a / 2.0 一部40 Gbps(USB と共有)4K 144Hz
Thunderbolt 4DP 1.4a40 Gbps(USB と共有)4K 144Hz / 6K 60Hz(HBR3 対応モニタ)
Thunderbolt 5 / USB4 v2DP 2.1 UHBR 2080 Gbps(最大 120 Gbps)4K 240Hz / 8K 60Hz

つまり、USB-C 1本接続で 4K 240Hz / 8K 60Hz を狙うなら Thunderbolt 5 ポート搭載 PC + Thunderbolt 5 認証ケーブル + DP 2.1 UHBR 20 対応モニタ の3点セットが必要です。

安価な USB-C ケーブルでは DP 1.4 相当に落ちます。

MacBook Pro / Mac Studio の DP Alt Mode

Apple Silicon Mac は HDMI 2.1 ポートに加えて Thunderbolt 5 ポート(USB-C 物理形状)を多数搭載しています:

  • MacBook Pro M5 Pro / M5 Max(2026年3月):Thunderbolt 5 × 3 + HDMI 2.1
  • Mac Studio M4 Max(2025年3月):Thunderbolt 5 × 6 + HDMI 2.1
  • Mac Studio M3 Ultra(2025年3月):Thunderbolt 5 × 6 + HDMI 2.1

Thunderbolt 5 ポートは DP 2.1 UHBR 20 相当(80 Gbps)が出せるので、Pro Display XDR や Apple Studio Display を 5K / 6K で接続したい場合、ケーブルさえ対応していれば 1本接続でフル性能が出ます。詳細は Thunderbolt 5 / USB4 / USB 3.2 の違い を参照。

GPU 別の出力ポート一覧(2026年6月時点)

GPU/PCDisplayPortHDMI4K 240Hz ノンDSC8K 60Hz ノンDSC
NVIDIA RTX 5090 / 5080 / 5070 Ti / 5070DP 2.1b UHBR 20 × 3HDMI 2.1b × 1
NVIDIA RTX 4090 / 4080 SUPER / 4070 系DP 1.4a × 3HDMI 2.1 × 1✕(DSC 併用で 4K 240Hz 可)✕(DSC 必須)
AMD Radeon RX 9070 / 9070 XTDP 2.1a UHBR 13.5 × 3HDMI 2.1b × 1✕(DSC 必須)
AMD Radeon RX 7900 XTX / XTDP 2.1 UHBR 13.5 × 2HDMI 2.1 × 1✕(DSC 必須)
Intel Arc B580(Battlemage)DP 2.1 UHBR 10 × 2 + UHBR 13.5 × 1HDMI 2.1 × 1△(UHBR 13.5 ポートのみ)
MacBook Pro M5 Pro / M5 Max(2026)Thunderbolt 5(DP 2.1 UHBR 20 相当)× 3HDMI 2.1 × 1
Mac Studio M4 Max / M3 UltraThunderbolt 5 × 6HDMI 2.1 × 1

注意点:

  • RX 9000 系の DP 2.1 は UHBR 13.5 止まりで、UHBR 20 は非対応(4K 240Hz は出せるが、8K 60Hz はノンDSC では出ない)
  • RTX 40 系の DP は依然 1.4a で、UHBR グレードには対応しない(4K 144Hz が実用上限、4K 240Hz は DSC 必須)
  • RTX 50 系の DP 2.1b UHBR 20 は Founder Edition と PNY / Zotac の初期モデルが対応、その後の AIB 各社モデルも順次対応

4K 240Hz / 8K 60Hz を出したい人の判断フロー

4K 240Hz 10-bit HDR をノンDSC で出したい

  • GPU:RTX 5070 以上 / Radeon RX 7900 XTX 以上 / RX 9070 / 9070 XT / Intel Arc B580(UHBR 13.5 ポートのみ)
  • モニタ:DP 2.1 UHBR 13.5 以上対応の 4K 240Hz パネル(LG 32GS95UE / Asus PG32UCDP など。4K OLED ゲーミングモニタ比較 2026 年版 参照)
  • ケーブル:DP80 認証ケーブル(パッシブ 1m / アクティブ 3m)
  • 注意:DSC 併用で OK ならば RTX 4090 や RX 6900 XT でも出せます

8K 60Hz 10-bit HDR をノンDSC で出したい

  • GPU:RTX 5070 Ti 以上 / MacBook Pro M5 Pro/Max / Mac Studio
  • モニタ:DP 2.1 UHBR 20 対応の 8K パネル(民生では Dell UltraSharp UP3218K 系の後継など、対応機種はまだごく少数)
  • ケーブル:DP80 認証 + UHBR 20 対応(アクティブケーブル推奨)
  • 注意:RX 9000 系では UHBR 13.5 までなので、8K 60Hz はノンDSC では出ません。DSC 併用で OK なら HDMI 2.1 + Ultra High Speed HDMI ケーブルでも出せます

USB-C 1本でモニタにフル接続したい

  • PC:Thunderbolt 5 / USB4 v2 ポート搭載(MacBook Pro M4 / M5 系 / Mac Studio / 最新の Windows ノート一部)
  • モニタ:USB-C 入力対応 + DP 2.1 UHBR 20 Alt Mode 対応
  • ケーブル:Thunderbolt 5 認証ケーブル(USB-IF / Intel 認証ロゴあり)
  • 電力:100W〜140W PD 給電が同時に通るので、ノート PC の充電も 1本でまかなえる

ケーブル品質の落とし穴

UHBR 20 / Ultra96 / Thunderbolt 5 のいずれも、ケーブル品質が極端に重要になります。VESA / HDMI Forum / Intel のいずれも認証制度を設けており、正規品は 認証ロゴが印字されたパッケージ で見分けます。

  • DP 2.1 UHBR 20:DP80 認証ロゴ(VESA)。パッシブは 1m 上限(一部 1.2m)、アクティブ(DP80LL)で 3m
  • HDMI 2.2:Ultra96 認証ロゴ(HDMI Forum)。CES 2026 以降に量販開始
  • Thunderbolt 5:Intel 認証ロゴ+USB-IF 認証ロゴの併記

「Amazon で安く売っている UHBR 20 表記のケーブル」が VESA 認証無しの場合、フル帯域が出ずに画面ノイズ / 信号断 / 4K 144Hz への自動降格が起きます。

長さに余裕を持たせるよりは、認証ロゴで選んで最短のものを使う方が確実です。

まとめ:選ぶときに見るべき順序

  1. GPU 側の最大グレードを確認する:RTX 50 系なら DP 2.1b UHBR 20、RX 9000 系なら DP 2.1a UHBR 13.5、Mac なら Thunderbolt 5
  2. モニタ側の入力規格と一致するか:UHBR 20 GPU でも UHBR 13.5 モニタにつなぐと UHBR 13.5 で動作
  3. ケーブルが認証品か:どこか1点でも下位だと全体がそこに引きずられる
  4. DSC 併用で十分か、ノンDSC が必要か:ゲーミング・映画鑑賞は DSC で問題なし、医療画像・カラーグレーディング・印刷物校正はノンDSC

VRAM 容量を見て GPU を選ぶのと同じくらい、出力規格の「ノンDSC ◎ / DSC で ◎ / ✕」を確認すると、後から「思ったリフレッシュレートが出ない」を避けられます。

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よくある質問

DisplayPort 2.1b とは?(1行で)
DisplayPort 2.1b は 2025 年 1 月(CES 2025)に VESA が NVIDIA と共同で発表した DP 2.1 の拡張仕様で、UHBR 20(80 Gbps)のアクティブケーブル(DP80LL)対応を最大 3m まで延長できるようにした点が本質です。従来のパッシブ DP80 認証ケーブルは 1m 上限(一部 1.2m)でデスク配線に困っていましたが、アクティブケーブル対応により実用性が改善しました。RTX 50 系は DP 2.1b 対応で、最初からアクティブケーブルでフル性能を引き出せる設計です。
HDMI 2.1b とは?
HDMI 2.1b は HDMI 2.1 のマイナー拡張仕様(48 Gbps 帯域は据え置き)で、VRR や ALLM の互換性強化が主な変更点です。RTX 50 系 / Radeon RX 9000 系はいずれも HDMI 2.1b 対応で、GPU 側の出力ポートとして事実上の標準になっています。帯域倍化(96 Gbps)は次世代の HDMI 2.2 で実現され、そちらは Ultra96 HDMI ケーブルへの買い替えが必要です。
DisplayPort 2.1b のケーブルはどれを選べばいい?
DP80 認証(VESA UHBR 20 対応)シールが付いたケーブルを選びます。パッシブ型は 1m 上限(一部 1.2m)、DP 2.1b 対応アクティブケーブル(DP80LL)なら 3m まで延長可能です。認証シールが無いケーブルは UHBR 20 を通せず、DP 1.4 相当(25.92 Gbps)に自動降格して 4K 144Hz が上限になる可能性があります。長さに余裕を持たせるより、認証ロゴで選んで最短のものを使う方が確実です。
4K 240Hz を出すには HDMI 2.1 と DisplayPort 2.1 のどちらが必要?
DisplayPort 2.1 UHBR 13.5 以上が必要です。4K 240Hz 10-bit HDR を圧縮なし(non-DSC)で出すには 80 Gbps 級の帯域が要り、HDMI 2.1 の 48 Gbps では DSC(Display Stream Compression)を併用しないと届きません。DP 2.1 UHBR 13.5(54 Gbps)でも DSC を使えば 4K 240Hz 10-bit が出せますが、ノンDSC で完全な原信号を通したいなら UHBR 20(80 Gbps)が必要です。RTX 50 系(DP 2.1b UHBR 20 搭載)が現時点での最良解です。
HDMI 2.2 と HDMI 2.1 はケーブルを買い替える必要がありますか?
はい、ケーブル買い替えが必要です。HDMI 2.2 は最大 96 Gbps(HDMI 2.1 の 48 Gbps から倍化)を実現するために新仕様の Ultra96 HDMI ケーブルが必須です。既存の Ultra High Speed HDMI ケーブル(HDMI 2.1 用)では HDMI 2.2 のフル帯域は通らず、HDMI 2.1 相当に落ちます。HDMI 2.2 仕様自体は 2025年6月に確定済みですが、対応 GPU・モニタは 2026年〜2027年にかけて段階的に登場する見込みです。
USB-C 1本でモニタにつなぐと DisplayPort と何が違う?
USB-C は物理コネクタで、その中を DisplayPort 信号が流れる「DP Alt Mode」で動作します。性能上の上限は USB-C ケーブルと PC 側の対応次第で、Thunderbolt 5 ポート(80 Gbps、最大 120 Gbps)なら DP 2.1 UHBR 20 相当が出せます。一方で安価な USB-C ケーブルは DP 1.4 相当(25.92 Gbps)止まりで 4K 144Hz が上限になります。USB-C 接続で 4K 240Hz / 8K 60Hz を狙うなら、Thunderbolt 5 認証ケーブル+PC 側 Thunderbolt 5 ポート+モニタ側 USB-C DP Alt Mode 2.1 対応の3点セットが揃って初めて出ます。
RTX 5090 と Radeon RX 9070 XT で出力規格に差はある?
あります。RTX 5090 / 5080 / 5070 Ti / 5070 は DisplayPort 2.1b UHBR 20(80 Gbps)対応で、4K 480Hz / 8K 165Hz(DSC 併用)まで出せます。一方 Radeon RX 9070 / 9070 XT は DisplayPort 2.1a UHBR 13.5(54 Gbps)止まりで、UHBR 20 には対応しません。RX 9070 XT も DSC 併用で 4K 240Hz は出せますが、ノンDSC で 8K 60Hz を完全な原信号で通したい用途では RTX 50 系が優位です。HDMI は両者とも HDMI 2.1b 対応で並びます。